津軽三味線

突然、津軽三味線を聴きに行く事になりました。
場所は、近所の公民館の二階大会議室、入場料無料。
全日本津軽三味線金木大会大16回大会準優勝の渋谷幸平さん(26)と一番弟子の佐藤翔さん(20)の演奏です。
さて、津軽三味線は一度聴いてみたかったのですが、わざわざとなると何かめんどうくさい。
 
今回、市内に住むうちの親戚が津軽を旅した時に、たまたま渋谷さんの演奏が気に入って、
何度か津軽黒石市に脚を運んでるうちに交流を深める事ができ、松島見物に、と誘ったらしい。
で、せっかくだから三味線持って演奏でも・・・という成り行きだったようで、だから無料。
本当に、観光がてら津軽三味線のよさを広めたい一心で来てくれたみたいです。
決して、ライバルの浅野祥くんとか、柴田三兄弟の敵情視察というわけではないみたいですが。
余談ですが、柴田三兄弟はすごいですね。第18回大会三人で総なめでした。
 
津軽三味線はバチでたたく部分もすごいけれど、左手で弦をかき鳴らす技巧がすごい。
手前の男の子、指を見せてもらったら人差し指の爪に溝がついていました。
「自分は左利きなので、左の動きがほかの人より有利だったんですぅ。」なるほど。
 
時折入るパーカッション的な高い音、弦を緩めたような中間的な音階、
ふしぎとシックリくる不協和音。
寒風吹きすさぶ景色にこんなにマッチした音色はないのだろうな、と思わずにはいられませんでした。
写真をご覧下さい。
ロックコンサートのようでしょう・・・
 
 

幻の光

 宮本輝 新潮文庫から 
始めは、DVDを観ました。
江角マキ子の初主演映画だったのです。
 
主人公のゆみ子は、子供が生まれた三月目に、突然夫が原因不明の自殺をしてしまい、
途方に暮れていたが、縁あって輪島郊外の曽々木に後妻として嫁ぐ。
幸せな家庭生活を送りながらも、なぜ夫が死んだのか一人悩む。
 
小説全体が死んだ夫に語りかけている状態で書かれています。
語りかけが、過去について述べた後、現在の生活、また過去というように、
自分にとって、死んだ部分と、生きている部分が交互に現れていて面白い。
 
映画の方は、舅役の柄本明がいい味出しています。
また、裏日本独特の荒波、寂寞とした風景が、人を小さく写すことによって迫りくるような感じでとてもいい。

pengin cafe orchestra トリビュートアルバム

勤めて間もない頃、 週末土曜日の午後は二時までの勤務だったので、この中途半端な時間を消化すべく、
仙台の繁華街へ繰り出していったものです。
たいていは、一番丁のサンリツ楽器店やカワイで楽器を眺めたり、レコードを物色していました。
特にカワイでは、今で言うポイントカードがあって、LP一枚買うとスタンプ一個もらえて、
五つたまったら何円か分の商品券として使えたのでした。
 
始めの頃はやたらクラッシックを購入していましたが、何の拍子か環境音楽に興味を覚えました。
当時は、環境音楽といえば、サティ。。。そしてブライアン・イーノ。
ブライアンイーノがちょうど新レーベルを立ち上げた頃でそのレーベル中で秀逸なアルバムとしてもてはやされたのが
「ペンギンカフェオーケストラ」でした。
キャッチフレーズは「ペパーミントなサウンド」
 
リーダーのサイモン・ジェフスは十年前に48歳の若さでなくなっていますので、
今回のアルバムは没後10年という事なのでしょう。
坂本龍一・高橋幸宏なども参加していて、まあ無難な感じでまとめ上げられています。
1976年のファーストアルバムのリメイクが殆どですが、今聴いても新鮮なサウンドです。
 
 
 
 

海と毒薬

1986年発表 熊谷啓監督 
出演 奥田瑛二 渡辺謙
 
遠藤周作の同名の小説を原作とした映画でベルリン映画祭で審査委員特別賞を受賞しています。
 
全編白黒で良かった・・・というのが第一の感想 。手術のシーンをかなり生々しく映しています。
ベルリン映画祭では、事務局が妊婦や心臓病の方へ注意を呼びかけ、劇場の外には救急車も手配していたとか。
 
第二次大戦終結間近の九州大学医学部で、米軍捕虜への人体実験が行われたという史実。
その解剖手術にスタッフとして参加した二人の医学生のそれぞれの葛藤を、米軍の調査官ハットリの取調べの回想シーンをとおして
映し出した映画です。
人体実験が果たして倫理的に、医学の進歩の観点から、しかも毎日何人もの人が殺される戦時下で、許されるものなのか。
 
まず原作者の遠藤周作が敬虔なクリスチャンであるという事。
映画の中にも、ドイツ人の医師の妻が出てきて、安楽死を勧める看護婦を怒号します。
「患者がたとえ死にそうな人であろうと、その人生の終結は他人が介入すべきではない。
何の権利があってそのようなことをするのか、神が怖くないか、罰がこわくないのか。」
 
「神の教え」が極限状態の中ではどう作用するか、外人には、日本人には?
 
むむむかなり重い内容だった・・・
 
手術開始シーン、器具の手渡し方など当時の医師に実際手ほどきを受けて一週間くらい練習したのだそうです。
途中、患者の出血が止まらなくなったシーンなど非常に緊張感がリアルに伝わってきました。
奥田瑛二も言っていたけど、「メスっ!」とか、やたら叫ばないほうが、怖さが増しますよって、ほんとその通りでした。
 
レンタル期間過ぎちゃって300円追加料金とられた(^_^;)
 

ニンテンドーDS

 ニンテンドーDSをやっています。
去年、Liteがでた時に、たまたま品薄な時期に店頭で出くわして、あっ、コレは買うしかない!と購入。
同時に「英語づけ」「川島隆太の・・・」のソフトも購入し、しばし楽しみました。
初代DSは今は息子の所にあります。
 
で、しばらくの間離れていたのですが、このごろのDSソフトってお勉強系がかなり増えてきました。
 
CMで、「山川出版社監修詳説日本史」(ナムコ)を見てしまって、
「日本史?しかもあのっ山川出版社が監修しているし、表紙の昔の教科書そのままじゃん」
早速本体とともに購入。本体はメタリカルローズ・・・(ええ色やねん)
やってみました・・・
勉強メニューには、教科書(教科書を読んでくれる・・・)・四択問題・テスト・一問一答・索引・穴埋めがあり、
それぞれ現代まで13章に分かれていて、学びたい所をチョイスできます。
まずは古代から・・・
えっ四択ってこんなむづかしいの?
問 次の中から、形象埴輪でないものを選べ
  1 円筒埴輪
  2 家型埴輪
   3  器材埴輪
  4 人物埴輪 ・・・・
こんなの習ったっけ?
間違うと×のカウントが増えます。二度目に同じ問題をやると、選択肢の順序が変わります。
 
ソフトの内容もすごいけどインターフェイスのすごさといいますか、
教科書部分の朗読も、いかにもコンピュータ的な声ではないのです。

ただ、中身は本当にむづかしかった・・・
 
で、その後に買ったソフト、「クロスワードで学ぼう地理・歴史」(ハドソン)は、
おばさんむきですねえ・・・大変楽しくやっています。
 
 
 
 
 

憑神

浅田次郎(新潮文庫) 
江戸時代末期の御家人の話。
妻夫木聡が主演で今年映画にもなりました。
映画は大変面白そうでしたが読めば結構まじめな話です。
ドタバタなコメディでもないし、作者のこだわりか、そこはキチンと書いてあると思います。
 
何が面白いのかって、主人公の別所彦四郎の生真面目で一途な生き方が全く時代にそぐわない。
時代や取り巻く人々はたるんだ糸や絡まる糸なのに、主人公だけピーンと張った糸であること。
人情もろい神々もまた面白さを後押ししています。
最後はほろりとして納得できる結末です。
構成的に素晴らしい小説でした。

8-9-10!!

Jitterin’Jinnジッタリン・ジンのベストアルバムVol.2をお借りいたしました。
 
アップテンポなエイトビートがいまどき懐かしい感じです。
 
イカ天出身なのだそうで、ああ、聴いた事があるあるっとおもいながら聴き進むと、
「あなたが私にくれたもの キリンが逆立ちしたピアス 
あなたが私にくれたもの フラッグチェックのハンチング・・・」
(プレゼントという歌ですね。)
やっぱりこの歌唄ってるバンドなんだ、と遅ればせながら気がつきました。
 
バンドのなまえより曲の方がかなり有名で耳に残っているような気がします。
 
当時は、かわゆい女性ボーカルバンドが結構でましたね。
レベッカ、リンドバーグ、JUDY&MARY・・・・
でもジッタリン・ジンのボーカルは中性的な声色で色気・媚がなく
中・高校生っぽさがセンチな気分にしてくれるってのがイイんでしょうね。
中年期に差し掛かった人にはさっ!!!
曲的には単調ですが、上記の理由で、甘酸っぱくていいアルバムでした。
 
 

マリーゴールドと黄アゲハ

黄アゲハは臭い花木がすきなようで・・・
 
幼虫はよく、にんじんの葉やみつばなどの香草を食んでいます。
 
何しろ夢中で蜜を吸っていますので、携帯でこの近さで写しても逃げませんでした。