月別アーカイブ: 7月 2008
実は羽黒山
蛙と土門拳記念館
酒田市の土門拳記念館に行って来ました。
写真の美術館です。
ちょうど、土門拳と棟方志功展を開催していました。
棟方志功が舐めるようにして版木を彫っている有名な写真のひとつが展示してありました。
また、グランドピアノのふたを通して、レコード盤を眺める棟方志功を撮影した写真がありました。
ネガを焼き付けたものが展示してありましたが、相当数撮影されていました。
一枚の写真を作品とするために何十枚ものショットを撮るのですね。
やはりなんといっても古寺巡礼の写真が良かった。
特にすばらしかったのは、千手観音の右側の手を真横のアングルから取ったものです。
http://awaya-noh.com/modules/pico2/content0149.html (参考URLが無いので・・・)
撮りたいように撮ることってなかなか難しいものです
写真もすばらしかったけど庭も建物も大変無駄が無くセンスが良かった。
ひそかに撮影したこの場所は、著名人を撮影した写真を提示しているコーナーだったのですが、
大きく横長の状態にひろがった窓の外には笹と小石が急な斜面を被っています。
←手前は椅子です。まるでハイビジョンテレビかスクリーンのようです。
また、この部屋に続く廊下は、太いコンクリートの壁の間に縦長の窓が何枚もあり、回廊を思わせるようなつくりでした。
感動したのは、写真の中の蛙。
常々「あんたの採る写真は普通の人と違ったウケ狙い」と言われていたのですが、面目躍如。土門拳も笹の葉にすがる蛙をまじめに撮影しています。・・・
ちなみに下の写真は私が撮影した苔の上の蛙デース
分水嶺
分水嶺とは、山に降った雨水が、(一部は地下水となり)
日本海側に流れるか太平洋側に流れるか分かれるところのことです。
平地の場合は分水界、日本列島の場合はたいていその場所を山脈が縦断しているため
分水嶺と呼ばれます。
数ヶ月前、テレビで分水界の調査をしている堀公俊さんという人を紹介していました。
本業はコンサルタント関係の人ですが、日本を縦断して分水界調査をした人です。
興味を持ったのでその方の著書を購入し、読んでいたのですが、
たまたま宮城県と山形県の県境中山峠を通りかかったら、陸羽東線堺田駅が分水嶺になっているのに気づきました。
(地名も「分ける」とか「間」とか「境」という字が当てられることが多いらしい。)
寄ってみると、立て看板があり、分水嶺について丁寧に紹介してありました。
また、水路で分水界がよく分かるようになっていました。
中央水路の水が二手に分かれ、右は太平洋側へ、左は日本海側に流れています。
面白いでしょう?
解説もお読み下さい。画像をクリックすると拡大します。