せんくら

せんくら2007に行ってきました。
仙台青年文化センターの6日(土)の公演です。
 
せんくらって去年あたりから始まったみたいですが、総勢100名にものぼる
出演者と101のコンサートを仙台市内4会場でチョイスしながら観ることができます。
ひとつのコンサートがどれでも1000円です。
 
趣旨はお客様の目線で選んでいただく、という事なのだそうです。
例えば主催者が「今回は○○と××交響楽団によるオールベートーヴェンプログラム」という風な
テーマを与えるのではなく、「時間的には45分単位でみじかいものの、一度は聞いたことのある曲を入れる。
安価にして何公演でも聞く事かできる。出演者によるワークショップや曲の解説を増やす。」などの点に力を入れているようです。
 
今回私が聴いてきたのは、スカボローフェア~心に残るイギリスと日本の歌~
波多野睦美(メゾ)とつのだたかし(リュート)による演奏でした。
波多野さんもつのださんもずっとファンでしたので、大変緊張して臨んだせいか、筋肉痛です。
 
パフォーマンス広場の120席でしたので、ほんの数メートル先で唄っているのが聴くことができてよかった、
というのも、そもそも波多野さんは、古典歌謡が専門ですから、
シチュエーションとしては、どこかの貴族のサロンで
吟遊詩人が弾くリュートやチェンバロの伴奏で歌う、という感じなのです。
オペラ歌手などと発声方法もちがうのでしょうね。
大変上品な女性でした。
つのだたかしさんも、寡黙に伴奏に徹していました。職人さんって雰囲気。60才なのに指きれいだったし。
 
リュートの音も大変静かで、決してメインになることなくつま弾かれていました。
私は、楽器中央にあるロゼッタという浮き彫り部分がよく見たかったのですが
譜面台で見えなかった、残念。ロゼッタの説明は下記サイト参照下さい。
CDでは感じとる事のできないもの、実際の音量とか、表現、表情などが
古代歌謡では大変重要なものだという事がわかりました。
シェークスピアの演劇などのイメージなのですが、
おそらく曲を歌いながら演じるスタンツなどの要素も含まれて演奏されていたのでしょうから。
 
曲目も、波多野さんが出演する五つのプログラムから、
主催者の思惑どおり、私が聴きたいものをセレクトさせていただきました。
大満足でした。
 
来年もまたやるのでしたら、綿密な予定を立てて一日掛りで聴きたいですね。
 
この投稿のカテゴリー: 音楽

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