清水義則著 ちくま新書
ここで述べられている「大人」とは、身体的な大人ではなく、精神的な大人のことです。
近年の日本は、経済大国であるがゆえ、楽して暮らせるならば(精神的に)成長しないくとも良い
という人々が増殖している、といった内容。
ここで引き合いに出されているのが、ウーパールーパー。
この生物は、あまりの環境のよさで、進化を忘れた胎児状態(ネオテニー)なのだそうです。
清水義則の文章がいいなと思うのは、「大人でない」ことはけっして悪いことではないという
観点からも論じられているところです。
日本のアニメ、フィギュアなど世界に誇れる物モノは、そういった文化の中から育まれていったのは事実です。
漫画などたしかに今読んでも面白いもの・・・
コンテンツ事業振興法案なんていう法律があったのもこの本を読んで知りました。