小説直江兼続北の王国

 
久々の長篇
 
上杉景勝の家臣でありながらも、太閤秀吉より三十万石を賜った男・直江山城守兼続。
主君・景勝との深い魂の絆を胸に秘め、合戦の砂塵を駆け抜けた彼は、戦国乱世に勇名を馳せる。
だが、己の歩むべき真の道を見いだした時、天下取りの争いに背を向け、北の大地に夢を託すのだった。
米沢の名藩主・上杉鷹山が師と仰いだ戦国武将の、凛々たる生涯を描いたロマン大作。amazonより
 
といった内容です。
大河ドラマは見ていないのですが、うちにあったので読んでみました。
本人はとてもハンサムだったらしいです・・・
 
戦国ものは
名前と領国が覚えられないのと、婚姻関係が複雑なのであまり読まないのですが、
これはおもしろかった。
以前司馬遼太郎の国取り物語を全三冊読みました。
このときもやめられなくて土日ずっと読みっぱなしでした。(20年以上前です)
やめられない理由の一つに名前を忘れちゃうという事もあるのですが・・・
 
著者の童門冬二さんは、美濃部東京都知事の秘書官で、退職後小説家になった方。
内容は結構個人の趣味のウンチク満載ですが、それが逆に私は楽しかったです。
 
言葉遣いも丁寧で現代風だし、取り付き易い印象でした。
まず、直江兼続が何者なのかいとう事を大変分かりやすく説明してくれています。
主従関係を微妙な心理面から分析しています。
取り巻く人々が魅力的。石田光成などは賛否両論でしょうが、出っ歯とかかかれています。
歴史小説と畏まらず、気軽に読めます。
 
この投稿のカテゴリー:

コメントを残す