井上ひさし吉野作造を語る

というわけで、大崎市で開催された講演会に行って来ました。
じつは井上ひさしの大ファンですから・・・
場所は吉野作造記念館で聴講無料でした。
土曜の午後ということもあり、限定200席は超満員。
この講演会は、井上ひさしが名誉館長をつとめていることもあり、
なんと17回目なのだそうです。
 
内容は、吉野先生が著した、随想録の中から
「なぜを何度か繰り返すと、物事の真髄がでてくる」
という話と
「自分の心の中に傍観者をもて」
といったことでした。
 
井上さん自分が脚本を書いた舞台「武蔵」の話を含め
実に二時間半、良くしゃべりました・・・75才ですって。
現在は憲法9条の会などに参画していて、憲法擁護の立場から
いろいろしゃべっていきました。
それと喫煙者として
自分はタバコを吸って国鉄時代の負債を払っていますと。
 
しかし、博識です。政治の話、税金の話、先物取引の話。
でも、一番面白かったのは、武士が人を殺す条件というところです。
武士が人を殺めるときは、理由として
「相手が賊軍(官軍ではない)」とき、「こいつを殺さなければ、何人かの人が死ぬ」ときだったそうで、
しかも前提として、自分は道徳的にあいてより上にいなければならなかったのだそうです。
即ち、「無欲で、威張らず、怒らず」といった条件を満たしていなければならず
そのため太刀を抜いたらまず自らに刃をむけて、自分の「悪」を切った事にする。
それから相手に刃をむけたんですって。
時代劇で、チャキッと刀をひねりますよね。あのしぐさがそうなんだって。
 
 
吉野作造とは仙台一高の先輩後輩の間柄なのだそうです。
共学化を憂いていました・・・
古川地方は桜も三部咲き
素敵な土曜の午後でした。
↑吉野作造記念館
近くの公園 ↓
記念館のオブジェ ↓ つけもの石か???
 

 

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